私は，平成18年10月に弁護士登録をし，その後，川崎総合法律事務所に入所して，多種多様な事件に真摯に取り組んで参りました。その中で，しばしば耳 にした言葉が，「誰に相談したらよいか分からなかった」とか「あえて弁護士に相談するほどのことでもないと思った。」というものでした。
　たしかに，弁護士は，まだまだ皆さまにとって身近な存在ではなく，気軽に相談できる相手ではないのかもしれません。しかし，弁護士に相談しないうちに，事態が深刻な方向に行ってしまい，取り返しの付かない結果になってしまうということは，何としても避けなければならないと常々感じておりました。私が，このような考えを強く持つようになったのは，消費者被害の救済に取り組むようになってからです。「事業者にお金を支払う前 に，一度弁護士に相談していれば・・・」というケースが数多く存在するのです。
　「後悔先に立たず」ということにならないように，私は，皆さまにとって身近な存在になりたいと考えております。皆さまのかけがえのない人生，笑って過ごしても泣いて過ごしても，1日は1日です。私は，皆さまが毎日を笑って過ごせる日々のパートナーになるべく，日々研鑽を積んで参ります。

　交通事故に遭ったとき，父親，母親が亡くなり遺産が残っていたとき，離婚をするとき，借金が返せなくなったとき，会社から解雇されたとき，売掛先が代金を支払ってくれないとき，家族が逮捕されてしまったとき等，様々な場面で法律が問題になるときがあります。そういったときに， よく分からないけれども弁護士に相談するまでもないと思うかもしれません。そう思う原因に何となく相談しづらい弁護士のイメージがあるのは残念なことです。大企業であれば，どういった時に弁護士に相談すれば良いか分かり相談する弁護士にも困りません。しかし，これまで弁護士に相談したことのない一般市民の方や中小企業の方は，相談すべき事柄が分からなかったり，どうやって弁護士に相談すれば良いのかも分からなかったりすることがあります。
　私が弁護士を目指した元々の理由は，身近に起こった問題を解決できるような人間になりたいからというものでした。この度，大橋賢也弁護士と川崎エスト法律事務所を開設するにあたり，そのような一般の皆様や中小企業の方々にとって相談しやすい身近な存在として問題解決に力を尽くせるよう日々努力を重ねて参ります。